病院薬剤師の仕事あるある｜現場でよくある出来事とリアルな本音

病院薬剤師は、医師や看護師とともにチーム医療を担う重要な存在です。

しかし、その仕事内容や日常は外からはなかなか見えにくく、「実際どんな働き方をしているの？」と疑問に思う人も多いでしょう。

そこで本記事では、病院薬剤師ならではの「仕事あるある」を紹介します。

忙しい日常の中で感じるプレッシャーや工夫、そしてリアルな本音までをまとめました。

病院勤務を検討している薬学生や転職を考えている薬剤師にとっても、参考になる内容です。

病院薬剤師あるある｜日常編

1. 朝から病棟ラウンドで一日がスタート

外来対応が中心の調剤薬局とは違い、病院薬剤師は朝から病棟ラウンドに同行することがあります。医師や看護師と共に患者の治療状況を確認し、副作用や処方の妥当性をチェックするのが日常です。「朝から一気に情報量が多くて大変」という声は病院薬剤師あるあるでしょう。

2. とにかく電話対応が多い

「薬の在庫ありますか？」「混合できますか？」と、医師や看護師からの電話対応に追われるのも病院薬剤師の宿命です。調剤業務の手を止めて対応するため、「また電話だ！」と思う瞬間も少なくありません。

3. 服薬指導で患者から予想外の質問を受ける

入院患者に対する服薬指導では、「この薬は太る？」「アルコールと一緒に飲んでも大丈夫？」など、予想外の質問をされることも日常茶飯事。教科書には載っていないやり取りに、冷や汗をかきつつ丁寧に答えるのが病院薬剤師あるあるです。

4. 医師の字が読めない

処方箋やカルテに書かれた医師の走り書きが判読困難で、「これって一体何の薬？」と頭を抱えることも。薬剤師の間では「医師の字を読む力も必要」というのは定番のネタです。

病院薬剤師あるある｜業務の裏側編

1. 新薬の情報収集が追いつかない

毎年のように新薬が登場し、その情報収集や勉強に追われるのは病院薬剤師あるある。医師や患者に質問されても即答できるよう、常にアップデートが求められます。

2. 在庫管理に悩まされる

高額医薬品や特殊製剤は管理が難しく、在庫を切らすと医療に直結するため緊張感が伴います。「なんでこんな時に限って在庫がないの！」と焦る瞬間もあり、在庫管理は病院薬剤師の重要かつ大変な仕事です。

3. 点滴の混合で時間を取られる

注射薬の混合業務は時間も労力もかかり、しかも正確性が求められます。大量の点滴調製を前に「今日も長時間コースか…」とため息をつくのは、現場ではよくあることです。

4. 休憩時間が削られがち

急患対応や緊急手術に伴う処方変更で、予定していた休憩が後回しになることも多々あります。結果的にランチが15分だけ、なんていうのも病院薬剤師あるあるです。

病院薬剤師あるある｜人間関係編

1. 医師とのやり取りに緊張する

処方提案をするとき、医師に受け入れられるかどうかドキドキするのは病院薬剤師あるある。意見が食い違ったときにどう伝えるかは、経験を積む中で身につけるスキルです。

2. 看護師との連携がカギ

看護師と良好な関係を築けると業務がスムーズに進みます。一方で、連携不足だと「薬がまだ来ていない」「説明が足りない」と指摘されることもあり、人間関係の重要性を痛感します。

3. 他職種カンファレンスで発言に迷う

カンファレンスで医師や看護師の前で発言する際、「この意見言っていいのかな？」と迷うのはよくあること。しかし発言を積極的にすることで信頼される存在になれるのも事実です。

病院薬剤師のリアルな本音

「責任の重さにプレッシャーを感じる」

病院薬剤師は患者の命に関わる責任を負うため、プレッシャーが大きいのが本音です。

「忙しくて自分の時間が少ない」

残業や緊急対応に追われ、プライベートの時間が確保しにくいと感じる人も多いです。

「それでもやりがいは大きい」

厳しさはあるものの、患者の回復に貢献できる喜びや、チーム医療の一員として働けるやりがいを実感できるのもまた事実です。

病院薬剤師に向いている人の特徴

• 医療の現場で専門性を高めたい人
• 責任感が強く、緊張感のある仕事にやりがいを感じる人
• チームで働くことに抵抗がない人
• コミュニケーションを積極的に取れる人

病院薬剤師の仕事は大変ですが、これらの特性を持つ人にとっては充実感を得られる職場です。

まとめ

病院薬剤師の「あるある」には、朝の病棟ラウンド、電話対応の多さ、患者からの質問、医師の字の判読、在庫管理や点滴調製の苦労、人間関係の緊張感などがあります。

大変な面も多いですが、その分やりがいや達成感も大きいのが病院薬剤師の仕事です。

「忙しい」「プレッシャーが大きい」と感じる瞬間はあっても、患者からの感謝や医療チームの一員として働ける喜びは、病院薬剤師ならではの魅力です。

現場でのリアルな一面を知った上で、自分に合う働き方を見つけてみてはいかがでしょうか。