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新薬の開発に直接関わることができる職種として注目されているのが CRA(臨床開発モニター/Clinical Research Associate) です。
従来、薬剤師がCRAになるのは病院や薬局での実務経験を積んでからというイメージが強いですが、近年は「新卒からCRAを目指したい」という学生も増えています。
実際に新卒でCRAに就職することは可能なのでしょうか?
本記事では、薬剤師が新卒でCRAを目指す際のポイントや仕事内容、メリット・デメリット、就活の準備について詳しく解説します。
CRAは、製薬会社やCRO(開発業務受託機関)に所属し、治験が正しく行われているかをモニタリングする仕事です。
医療機関を訪問し、治験データの確認、被験者の安全性のチェック、医師との調整などを行います。
新薬開発の成否を左右する重要な役割を担っており、責任は重いものの、その分やりがいも大きい職種です。
薬剤師は薬に関する知識を豊富に持っているため、CRAとの相性が良いといえます。
結論から言うと、新卒からCRAとして採用されることは可能です。
特に大手CROでは新卒採用枠を設けており、理系大学院修了者や薬学部卒業生を積極的に採用する動きがあります。
ただし、臨床現場の経験がない分、教育体制が整った企業を選ぶことが重要です。
研修プログラムの有無や、OJT(On the Job Training)の充実度を確認しておくと安心です。
薬剤師は医薬品の作用機序、副作用、相互作用などを体系的に学んでいるため、治験データの確認や副作用の把握に強みを発揮できます。
新卒からCRAを経験することで、20代のうちに豊富な治験経験を積むことができます。将来的にプロジェクトリーダーやマネージャーを目指す際にも有利になります。
CRAは一般的に調剤薬局や病院勤務よりも給与水準が高く、土日祝休みの職場も多いため、生活の安定を求める新卒薬剤師にとって魅力的な選択肢です。
CRAは治験施設を訪問するため、出張が頻繁にあります。新卒で体力や生活リズムに慣れていないと負担に感じることもあるでしょう。
病院勤務を経ていない新卒薬剤師は、患者対応や臨床現場の理解が不足しがちです。入社後の研修や自主的な勉強で知識を補う努力が必要です。
新卒からCRA一本でキャリアを始めると、調剤や病院薬剤師としての経験がないまま30代を迎える可能性があります。後から臨床現場へ戻るのは難しいケースもあるため、将来設計を考えておく必要があります。
製薬会社とCROではCRAの立場や業務範囲が異なります。どちらを志望するのかを明確にした上で、業界全体の動向や企業ごとの強みを調べましょう。
新卒であっても、治験の基本的な流れやGCP(医薬品の臨床試験の実施基準)について理解していることは評価されます。就活前に関連書籍やセミナーで学んでおくと安心です。
CRAはグローバル治験に関わることも多く、英語論文の読解や海外データの確認を求められる場面があります。TOEICスコアなどを提示できると採用に有利です。
CRAは「人と調整する仕事」です。面接では対人スキルが重視されるため、学生時代の研究発表やアルバイトでの接客経験を具体的にアピールしましょう。
このように、自分が「患者寄り」「研究寄り」「調整寄り」のどの方向でキャリアを積みたいのかを整理すると、判断しやすくなります。
新卒でのスタートはキャリアの基盤づくりにつながるため、企業選びは慎重に行いましょう。
新卒薬剤師がCRAになることは十分に可能であり、薬学知識を活かして早期から新薬開発の現場に関われるのは大きな魅力です。
ただし、出張や臨床経験不足といった課題もあるため、自分の適性やキャリアプランを明確にしたうえで選択することが大切です。
業界研究や治験の基礎学習をしっかりと行い、教育体制が整った企業を選ぶことで、新卒からでもCRAとして充実したキャリアを築くことができるでしょう。