立ち仕事の薬剤師の疲れ対策ってある？おすすめアイテムも紹介します

薬局や病院で働く薬剤師の多くは、調剤や服薬指導、患者対応など、1日の大半を立ったままで行います。

長時間の立ち仕事は、足腰の疲れやむくみ、肩こり、腰痛などの原因になり、集中力や作業効率の低下にもつながります。

この記事では、薬剤師の立ち仕事がなぜ疲れるのか、その具体的な疲れ対策、さらに仕事中に役立つおすすめアイテムまで詳しく紹介します。

日々の疲れを軽減し、快適に働くためのヒントを探している方は、ぜひ参考にしてください。

薬剤師は立ち仕事で疲れる

薬剤師の仕事は、患者さんへの服薬指導や処方せんの確認、調剤業務など、多岐にわたります。その多くが立った状態で行われ、座って作業できる時間は限られています。特に外来対応が続く調剤薬局や病院の外来では、患者さんの来局が途切れないため、ほぼ立ちっぱなしになることも珍しくありません。

立ちっぱなしでいると、足の筋肉や関節に負担がかかり、血液やリンパの流れが滞ってむくみやだるさが生じます。また、姿勢が崩れることで腰痛や肩こり、首のこりなど全身の不調につながる場合もあります。さらに、精神的な集中力の低下や疲労感の蓄積によって、業務効率や安全性にも影響が出る可能性があります。そのため、薬剤師にとって立ち仕事の疲れ対策は非常に重要なテーマといえます。

立ち仕事の薬剤師の疲れ対策

立ち仕事の疲れを軽減するためには、日々の業務中だけでなく、休憩時間や自宅でのケアまで含めて対策することが大切です。

以下では、具体的な方法を5つ紹介します。

姿勢を意識して立つ

立ち仕事の疲れは、姿勢の崩れからくることが多くあります。猫背や反り腰になると腰や背中への負担が増し、肩こりや腰痛を引き起こしやすくなります。立つときは背筋を伸ばし、肩の力を抜き、頭の位置を骨盤の真上に保つことを意識しましょう。両足に均等に体重をかけることで、特定の部位への負担を減らすことができます。また、つま先やかかとに体重が偏らないように、こまめに体重移動を行うのも有効です。

定期的に足を動かす

長時間同じ姿勢で立っていると、足の血流が滞りやすくなります。業務中でも、できる範囲で足首を回す、かかとを上下させる、膝を軽く曲げ伸ばしするなど、小さな運動を取り入れることで血行が促進されます。例えば、患者さんがいない合間にその場で軽くストレッチするだけでも、むくみやだるさの軽減につながります。エレベーターを使わず階段を使うなど、日常の動作の中で自然に足を動かす工夫もおすすめです。

こまめな休憩を取る

忙しい業務の中でも、短時間であっても座って休む時間を確保することが重要です。可能であれば1時間に1回程度、数分でも座って足を休めましょう。その際、足を少し高く上げると血液やリンパの流れが改善され、疲労回復が早まります。休憩中に温かい飲み物を飲んで体を内側から温めることも、血行促進やリラックス効果につながります。

靴やインソールを見直す

立ち仕事では靴選びが非常に重要です。サイズが合っていない靴やクッション性の低い靴は、足の疲れや腰痛を悪化させます。できるだけクッション性と安定感のある靴を選び、必要に応じて立ち仕事用のインソールを使用することで、足裏や関節への負担を軽減できます。特に、土踏まずをしっかりサポートするインソールは、長時間立っても疲れにくくなります。

帰宅後のセルフケアを行う

仕事が終わったら、その日の疲れをその日のうちにリセットすることが大切です。帰宅後はぬるめのお風呂にゆっくり浸かって全身を温め、血行を促進しましょう。足をマッサージして老廃物を流すことや、ストレッチで筋肉をほぐすことも効果的です。冷え性の方は、レッグウォーマーや湯たんぽを活用して足元を温めると、疲労回復が早まります。

立ち仕事で疲れた薬剤師のためのおすすめアイテム

疲れ対策を日常的に実践するのと合わせて、サポートアイテムを活用することで、より快適に仕事ができます。

ここでは薬剤師に特に人気のある4つのアイテムを紹介します。

着圧ソックス

着圧ソックスは、足首からふくらはぎにかけて段階的に圧をかけ、血液やリンパの流れをサポートします。むくみやだるさを軽減し、仕事中の足の軽さをキープできます。薬剤師の制服やズボンの下にも履きやすく、日常的に使える点が魅力です。選ぶ際は圧の強さや履き心地を確認し、自分に合ったものを選びましょう。

クッション性の高いインソール

インソールは靴のフィット感を高め、足裏への負担を分散してくれます。特にジェルタイプや低反発素材を使用したインソールは、長時間の立ち仕事でも疲れにくくなります。土踏まずをサポートするアーチ型インソールは、姿勢改善にも効果的です。既存の靴に入れるだけで手軽に導入できるのもメリットです。

フットマッサージャー

自宅での疲労回復に役立つのがフットマッサージャーです。電動タイプであれば揉みほぐしやエア圧など、多彩な機能で足全体をケアできます。仕事から帰宅したあとに10〜15分ほど使うだけで、むくみや疲れの解消が期待できます。コンパクトなモデルなら場所を取らず、毎日続けやすいのもポイントです。

スタンディングマット

立ち仕事をする足元に敷くことで、足裏への衝撃を吸収し、疲労を軽減するのがスタンディングマットです。調剤台やカウンター前に敷くことで、膝や腰への負担も減らせます。抗菌・防汚加工がされたタイプや、水拭きできるタイプを選べば衛生面も安心です。

まとめ

薬剤師の仕事は立ち仕事が多く、足腰や全身に疲れがたまりやすい職種です。

しかし、姿勢の改善や適度な運動、靴やインソールの見直し、休憩時間の活用、帰宅後のセルフケアなどを意識することで、その負担を大きく軽減できます。

さらに、着圧ソックスやクッション性の高いインソール、フットマッサージャー、スタンディングマットといったアイテムを取り入れれば、日々の疲れはより和らぎます。

毎日の業務を快適に、そして長く続けるためにも、自分に合った疲れ対策を見つけて取り入れていきましょう。