病院薬剤師のいいところ7選！やりがい・働きがいを徹底紹介

薬剤師の勤務先には、調剤薬局・ドラッグストア・企業などさまざまな選択肢があります。

その中でも「病院薬剤師」はハードなイメージが強く、「人気がない」と言われることもあります。

しかし実際には、病院でしか得られない経験ややりがいが多くあり、キャリアを考えるうえで大きな魅力を持つ職場です。

この記事では、病院薬剤師のいいところを7つ紹介し、やりがいや働きがいを徹底解説します。

病院勤務を検討している薬学生や転職希望の薬剤師にとって参考になる内容です。

病院薬剤師のいいところ7選

1. 医療の最前線で働ける

病院薬剤師の最大の魅力は、医療の最前線に携われることです。入院患者に対して処方設計や服薬指導を行い、治療に直接関与できます。抗がん剤や抗菌薬の投与管理、栄養サポート、緩和ケアチームなどに参加し、生命に直結する医療に貢献できるのは大きなやりがいです。

2. 幅広い薬や疾患に触れられる

調剤薬局では主に外来処方を扱いますが、病院では入院患者の多様な疾患に対応するため、使う薬の種類が圧倒的に多くなります。希少疾患や高度医療に関わる薬に触れる機会もあり、知識や経験を積むには最適な環境です。若手のうちにスキルを磨きたい薬剤師には大きなメリットといえます。

3. 他職種と連携しながら働ける

病院薬剤師は、医師や看護師、リハビリスタッフ、管理栄養士などとチーム医療を組んで働きます。他職種と連携しながら患者の治療に貢献できることは、薬剤師としての視野を広げる絶好の機会です。コミュニケーション力や協調性も身につき、医療チームの一員としての自覚と誇りを持てます。

4. 患者に直接感謝される機会が多い

病院薬剤師は、入院患者やその家族と直接関わる時間が多いため、「ありがとう」と感謝される機会が豊富です。服薬指導や副作用管理を通して患者の不安を取り除けたとき、大きなやりがいを感じます。医療職として人の役に立ちたいと考える人にとって、病院薬剤師は魅力的な職場です。

5. 専門性を高めやすい

病院では、感染制御、がん治療、緩和ケア、栄養サポートなど専門分野ごとのチームに参加できます。認定薬剤師や専門薬剤師の資格取得を目指す際にも実務経験が積みやすく、スキルアップやキャリア形成に直結します。将来的に臨床研究や教育に携わりたい人にとって、病院勤務は非常に有利です。

6. チームで成果を実感できる

病院薬剤師は単独で仕事をするのではなく、医師や看護師と協力して患者の回復を支えます。治療方針の一部に自分の意見が採用され、患者が快方に向かう姿を見ると「チームの一員として貢献できた」と強く実感できます。これは調剤薬局やドラッグストアでは得がたい経験です。

7. キャリアの可能性が広がる

病院で培った経験は、その後のキャリアにも大きな影響を与えます。臨床経験を武器に大学病院や専門病院へ進む、製薬企業に転職する、在宅医療に携わるなど、選択肢が広がります。「病院での経験がある」という実績は、転職市場でも高く評価される強みになります。

病院薬剤師のやりがいと働きがい

病院薬剤師のやりがいは、「患者の命を守る現場で働いている」という実感にあります。

調剤だけでなく、薬物治療の適正化や副作用管理、服薬指導などを通じて患者の回復に貢献できます。

また、他職種連携によって得られる学びや経験は、薬剤師としての成長に直結します。

「忙しい」「給与が低い」といったマイナス面が語られがちですが、その分だけ学びや達成感が得られるのも事実です。

自分のキャリアを長期的に見据えると、病院薬剤師の経験は大きな財産になります。

病院薬剤師に向いている人の特徴

病院薬剤師に向いているのは、次のような人です。

• 医療の現場で患者の治療に深く関わりたい人
• 幅広い薬の知識を身につけたい人
• 他職種と協力しながら働くことにやりがいを感じる人
• 責任感やプレッシャーを前向きに受け止められる人
• 将来的に専門資格を取得してキャリアを築きたい人

こうした特性を持つ人は、病院薬剤師として大きなやりがいを感じられるでしょう。

まとめ

病院薬剤師のいいところは、医療の最前線で働けること、幅広い薬や疾患に触れられること、他職種連携、患者からの感謝、専門性の向上、チームで成果を実感できること、キャリアの可能性が広がることの7点です。

確かに病院薬剤師はハードな面もありますが、その分だけ得られる経験ややりがいは非常に大きいものです。薬剤師として成長したい人や、臨床に深く関わりたい人にとって、病院勤務は貴重なキャリアステップになります。

「病院薬剤師は人気がない」という声もありますが、実際には医療職として大きな魅力を持つ選択肢の一つです。自分のキャリアの方向性を考える上で、病院薬剤師という働き方を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。