【例文あり】パートの薬剤師は履歴書の志望動機に何て書けば良いの？

パートの薬剤師として応募する際、履歴書に記載する「志望動機」は採用担当者に強く注目されるポイントです。

特に正社員とは違い、パート採用では勤務日数や勤務時間などの条件面が重視されがちですが、それだけでは不十分です。

「なぜその職場で働きたいのか」「自分の経験をどう活かせるのか」を明確にすることで、採用の可能性が大きく高まります。

本記事ではパート薬剤師が志望動機を書くときのポイントや例文を紹介し、さらに面接での答え方についても解説します。

これから応募を検討している方はぜひ参考にしてください。

パートの薬剤師の履歴書の志望動機を書くポイント

パートであっても志望動機は採用を左右する大切な項目です。

単に「近いから」「扶養内で働きたいから」といった条件面だけを書くと「誰でもいい」と思われやすくなります。

以下のポイントを押さえて記載すると、あなたの強みや意欲が伝わりやすくなります。

自分の経験やスキルを活かせることを伝える

パート勤務といえども、薬剤師としての知識や経験は強みになります。「調剤薬局で5年間勤務し、ジェネリック医薬品に関する情報提供に携わった経験を活かしたい」など、これまでのキャリアで得たスキルをどう役立てられるかを具体的に書くことが重要です。採用担当者は「即戦力になるか」を重視するため、経験に基づいたアピールが有効です。

勤務条件だけでなく職場への共感を示す

パートの場合、シフトや勤務時間の融通が効くかどうかは重要ですが、条件だけを前面に出すと「条件さえ合えば他でもいい」と思われがちです。そこで「地域医療に貢献している点に共感した」「かかりつけ薬剤師制度に取り組んでいる点に惹かれた」など、職場の特徴に共感した理由を加えることで説得力が増します。

家庭やライフスタイルとの両立を前向きに表現する

パート志望の理由には「子育てや介護との両立」が多いですが、そのまま書くと受け身な印象を与える可能性があります。「限られた時間の中でも、培った知識を地域の患者さんに役立てたい」といった前向きな表現に言い換えることで、働く意欲が伝わりやすくなります。

【例文】パートの薬剤師は履歴書の志望動機

ここでは、実際に使える志望動機の例文を紹介します。ご自身の経歴や状況に合わせてアレンジしてみてください。

例文①

「これまで調剤薬局にて5年間勤務し、幅広い処方箋に対応してまいりました。御社は地域密着型で患者さまとの関わりを大切にしている点に強く共感し、これまでの経験を活かしながら貢献できると考えて志望しました。週3日の勤務であれば家庭と両立しながらも責任を持って業務に取り組めると考えております。」

例文②

「出産を機に一度職場を離れましたが、薬剤師としての知識や経験を再び活かしたいと考え、応募いたしました。貴薬局は在宅医療にも積極的に取り組まれており、その一員として患者さまの生活を支えるお手伝いができればと思っております。パート勤務でも学びを深め、スキルアップにつなげていきたいと考えております。」

例文③

「大学卒業後、病院薬剤師として勤務してきました。患者さまに寄り添った服薬指導を行ってきた経験を地域の薬局で活かしたいと考え、御社を志望いたしました。パート勤務ではありますが、勤務日には責任を持ち、常に患者さま第一で行動する姿勢を大切にしたいと考えています。」

例文④

「これまでドラッグストアでOTC医薬品の販売や健康相談に携わってまいりました。貴社では処方箋調剤に携わることができ、今までの経験に新しい知識を加えながら成長できると考えております。パート勤務として柔軟なシフトに対応しながら、地域の皆さまの健康に貢献してまいります。」

【おまけ】面接の時の志望動機の答え方（パートの薬剤師編）

履歴書だけでなく、面接で志望動機を聞かれることは多いです。その際は履歴書に書いた内容をベースに、より具体的に説明できると良い印象を与えられます。

回答例①

「御社が地域医療に根差して患者さまに寄り添っている点に惹かれました。私も患者さまとのコミュニケーションを大切にしてきたので、その経験を活かしながら働きたいと思っています。」

回答例②

「勤務時間に制約はありますが、その分集中して責任を持って業務に取り組むことを意識しています。短い時間でも戦力になれるよう努力していきたいと考えています。」

回答例③

「以前は病院勤務でしたが、今後は地域薬局で患者さまにより身近に関わりたいと考えています。御社ではその希望を叶えられると考えております。」

回答例④

「パート勤務という形ではありますが、長期的に働きたいと考えております。スキルアップの機会があれば積極的に学び、業務に役立てたいです。」

まとめ

パートの薬剤師が履歴書に志望動機を書く際は、条件面だけでなく「経験をどう活かせるか」「その職場を選んだ理由」「前向きな働き方の姿勢」を盛り込むことがポイントです。

例文を参考に、自分の経歴や希望に合わせて具体的に表現することで採用担当者に好印象を与えられます。

また、面接では履歴書の内容をさらに具体化し、自分の言葉で伝えることが重要です。

志望動機は「自分がその職場にどう貢献できるか」を示す場であり、正社員かパートかを問わず採用の大きな決め手になります。

しっかり準備を整えて臨むことで、自分に合った働き方を実現できるでしょう。