薬剤師が働く場所10選！メジャーからマイナーまで紹介

薬剤師は国家資格を持つ専門職であり、働ける場所は病院や調剤薬局にとどまりません。

実は医療機関以外にも、製薬企業や行政、教育機関など幅広いフィールドで活躍できます。

しかし「どんな職場があるのか」「収入や休暇はどのくらいか」「自分に向いているのはどこか」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

本記事では薬剤師が働ける代表的な10の職場について、概要・年収・休みの取りやすさ・向いている人の特徴などを詳しく紹介します。

キャリアに迷っている薬剤師や転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

薬剤師が働く場所（概要・年収・休み・向いている人など）

薬剤師は「医療機関」「企業」「行政」「教育」「その他の分野」と多方面で働けます。

以下では代表的な10の職場を詳しく解説します。

調剤薬局

調剤薬局は薬剤師の勤務先として最も一般的です。処方箋に基づき調剤や服薬指導を行うのが主な仕事で、地域住民の健康を支える役割があります。年収は400〜550万円程度が相場で、店舗の規模やエリアによって幅があります。休みはシフト制で土日が勤務になることもありますが、柔軟な働き方が可能でパート勤務も多いです。患者さんと接する時間が長いため、コミュニケーション能力が高い人や地域医療に貢献したい人に向いています。

病院

病院薬剤師は入院患者や外来患者に対して薬の管理や調剤を行います。医師や看護師と連携してチーム医療に参加するため、専門性の高い知識が求められます。年収は400〜600万円程度で、大学病院や大規模病院ではやや低めですが、安定した福利厚生があります。休みはシフト制で夜勤や休日勤務もありますが、平日に休みを取りやすい特徴もあります。臨床に深く関わりたい人やキャリアアップを目指す人におすすめです。

ドラッグストア

ドラッグストア勤務は調剤業務に加えてOTC医薬品の販売や健康相談も行うのが特徴です。年収は450〜650万円と比較的高めで、企業によっては年収700万円以上も可能です。勤務時間は店舗によって異なりますが、シフト制で夜遅くまで開いている場合もあり、生活リズムに合うかを確認する必要があります。販売や接客が好きな人、幅広い健康相談に応じたい人に向いています。

製薬企業（研究職）

製薬会社の研究職では新薬の開発や臨床試験などに関わります。年収は500〜800万円と高水準で、大手企業ではさらに高収入が見込めます。休日は土日祝が基本で、有給休暇も取得しやすい環境です。研究やデータ分析が好きな人、学術的な興味を追求したい人に向いています。ただし大学院修了など高い専門性が求められる場合が多いです。

製薬企業（MR）

MR（医薬情報担当者）は医薬品を医師や薬剤師に紹介・説明する仕事です。営業職の一面が強く、目標達成意識やコミュニケーション能力が求められます。年収は600〜900万円と高めで、成果によってはさらに高収入を狙えます。休日はカレンダー通りが多いですが、出張や残業もあります。外向的で行動力がある人に向いている職場です。

大学・教育機関

大学や専門学校で薬学を教える教育職もあります。年収は大学教員の場合500〜800万円程度ですが、ポストによって差があります。休暇は長期休暇が確保されやすい一方で、研究や論文執筆が求められるため業務量は多いです。教育に興味があり、後進を育てたい人に適しています。

行政機関（公務員薬剤師）

保健所や国・自治体の行政機関で働く薬剤師は、公衆衛生や薬事監視、医薬品の安全性管理などを担当します。年収は400〜700万円程度で安定しており、土日祝休みが確保されやすいのが魅力です。安定性を重視する人や社会全体の健康に貢献したい人に向いています。

製薬会社・医療機器メーカーの学術職

医療従事者に対して製品の情報提供や勉強会を行う役割です。MRと違い営業色は薄く、専門知識を活かしたサポートが中心となります。年収は500〜700万円程度で、土日休みが多いのが特徴です。人前で話すことが好きな人、専門知識を伝えることにやりがいを感じる人に向いています。

在宅医療

近年需要が増えている在宅医療では、患者の自宅を訪問し服薬管理や指導を行います。年収は450〜600万円程度ですが、地域によって差があります。訪問スケジュールを自分で調整できることも多く、休みも比較的取りやすいです。高齢者医療に関心がある人や地域に密着して働きたい人に向いています。

産業薬剤師（企業内健康管理室など）

一般企業の健康管理室などで働く薬剤師もいます。社員の健康相談や薬の管理を担当し、年収は400〜650万円程度です。勤務は基本的に平日昼間で、土日休みのホワイトな環境が多いのが魅力です。安定した勤務を望む人や、企業の福利厚生に携わりたい人に適しています。

まとめ

薬剤師が働ける場所は、調剤薬局・病院・ドラッグストアといった王道から、製薬企業、行政、教育機関、在宅医療、産業薬剤師といった多様なフィールドまで広がっています。

年収や休暇制度、働き方は職場によって大きく異なり、自分のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが重要です。

「今の仕事が合わない」と感じても、薬剤師資格を活かせる選択肢は数多くあります。

ぜひこの記事を参考に、自分に合ったキャリアの道を考えてみてください。